土地を購入する際の注意点について①
土地を購入する際に注意する点の一つとして、越境物の有無があります。越境物とは隣地から木の枝や隣地の屋根や雨樋、水道管や汚水桝が境界線を越えて入ってきている状態を言います。木の枝は是正しやすいので、決済までに売主に越境しないように是正してもらう条件を付けて売買契約を行うようにしましょう。しかしながら、隣地の屋根等は決済までに是正するのは非常に難しいのが現状です。そういった場合は現状を容認するのではなく、「将来撤去の覚書」を土地の決済までに隣地所有者からもらうことを条件として売買契約をするようにしましょう。将来撤去の覚書とは「次に建物を建て替える際には境界線からはみ出さないようにして建築することを約束する」書面です。隣地所有者が変わっても引き継がれるように将来撤去の覚書の文言に入れておくようにすれば、時間はかかりますが隣地所有者が建て替えもしくは次の所有者が新築する際には解消されます。土地を購入する際に越境物について容認してしまうと次にその不動産を売却する時に買主様自身が隣地所有者から将来撤去の覚書を取得するかもしくは不動産価値が下落する可能性もあります。越境物については購入する際にどのように対応するのか信頼できる不動産業者としっかり打合せをするようにしてください。